2005年01月27日
復刊レッドギター・アワード2004発表
アルバム・オブ・ザ・イヤー
- 夫妻賞 : New Roman Times / Camper Van Beethoven

- ・ 2004年のアメリカだからこそ生まれた、最強のロック・オペラ。エリート部隊に志願したテキサス出身のボランティア青年が、国家に対する疑念から軍を抜け、やがてカリフォルニアのレジスタンス集団に加わりテロリストとして活動していくまでを描いた架空の叙事詩を通して、ブッシュ政権下にある祖国の大理不尽を浮き彫りにした一大コンセプト・アルバムである。音楽的に見ても、再結成盤にありがちな同窓会的雰囲気は微塵も無く、彼等独特の折衷主義、進取の精神が遺憾無く発揮されており、非常に自由度の高い演奏を楽しめる。それでいて、この見事なまでのトータリティーはどうだ。流石という他無いだろう。往年のファンが泣いて喜びそうなボーカル・ラインを持ったM3やM6、70年代のシリアスなプログレッシヴ・ロックを彷彿とさせるM18、凡百のバラードが束になっても敵わない哀愁を滲ませた「ディスコ」ナンバーのM19等々、とにかく聴きどころが満載。艦長代理共々迷うまでも無く年間ベストワンに挙げた、当サイト太鼓判の大傑作だ。裏R.E.M.?80年代最大のアメリカン・オルタナ・バンド?ええい、外野の声は無視だ無視。(夫)
- ・ 2004年度中もっとも尊い再結成。トラディッショナル・フォーク×ギター・ロックで綴るおかし大王アメリカ危機一髪物語。アメリカン・ロックの琵琶法師。どろぼうなんかに負けるなよ。(嫁)
- 夫賞 : Lifeblood / Manic Street Preachers

- ・ 巨匠トニー・ヴィスコンティとの出会いが非常に実り多いものだったことを鮮やかに証明する一枚。メランコリックな歌メロには益々磨きがかかり、華麗で隙の無いアレンジメントは楽曲のグレードを天井知らずの高さにまで押し上げている。この作品を聴いていると、彼等こそが現在のイギリスで最も信頼出来るバンドだということが、ホント、実感としてわかる。前々作辺りから、攻撃性の後退を嘆く声が世間で聞かれるようになったが、明確な政治的メッセージを持つ彼等にとって、伝達手段の質的向上は何より優先させるべき事項であり、その意味でも単なるメロディアスなハードロックからの脱却は当然の流れだったといえる。また、3人が3人とも結構な音楽マニアである事実からも、音楽的語彙の増加が決して不自然ではないということは明らかだ。 と、いうか、単純にウットリしちゃうじゃんよ、ねえ?Jさんの声ってばさあ(ブックレットは目をつぶって読んでますが)。(夫)
- ・ ウェールズの社会派くいしんぼ万歳三人衆と巨匠トニー・ヴィスコンティのとんちが効いてる。あとジェーさんのええ声。(嫁)
- 嫁賞 : Margerine Eclipse / Stereolab

- ・ まずこれを何の疑問も無く「ポップス」として聴かせられるようになった彼等の功績を賞賛すべきなのだろう。チープで珍妙な電子音と、それこそ50年代辺りまで遡れそうなオーソドックスな歌心との、不思議だけども幸せな共存。正直いって、エクスペリメンタルがどうの、ポストロックがどうの、ロニカがどうの、といったようなことは僕は良く判らないのだけど、偏向的なマニア達のマストアイテムという立場をスルリと摺り抜けて、「どーもー、ステレオラブですっ」的な飄々とした佇まいを醸すようになった彼等は実に頼もしい。これからもこの調子で、「ムッチャ楽しいマンネリ」を続けて行ってもらいたいものだ。(夫)
- ・ 県道沿いの無農薬野菜無人販売所が県庁前の謎の彫刻オブジェに大変身。天気予報のうしろで流れても違和感なさげな汎用サウンドっぷりが不気味。(嫁)
ピープル・オブ・ザ・イヤー
- 夫妻賞 : レイモンド・デイヴィス(ザ・キンクス)
- ・ このお方は何があっても大丈夫な気がする。だって、何時どんな場所でも「友人会員」が守ってくれそうだもの。(夫)
- ・ 鉄砲で撃たれても死ななかったレイさま。キンクス・サウンドとレイさまは不死身よ。ヴィレッジ・グリーン互助会エターナルよ。脳梗塞で倒れたギタリストの弟さんのリハビリ経過も順調でブリット・ポップも安泰だ。(嫁)
- 夫賞 : ダニエル・トレーシー(テレヴィジョン・パーソナリティーズ)
- ・ 何か世知辛い裏ロック道の孤独なランナーみたいな印象しか無かった2004年のダン。下降線を辿り気味だった創造力の復活は果たしてあるのか。モッズでも何でもない僕ですが、これからもファンを続けさせていただきますよ、ええ。(夫)
- ・ 刑務所でおつとめ中と判明した時は皆が笑った涙した。現在はヤク断ちオンザロードの禁断症状と闘いながらシャバの空気を満喫中。新作出たらみんな買おうぜ。ダンおじさんの家計を助けよう。(嫁)
- 嫁賞 : シェーン・マッガワン(あるいはマクゴワン / 元ポーグス)
- ・ アイルランドが生んだ偉大な酔いどれ詩人も、リアルおっさんになるとチンピラには勝てませんか。全盛期(こう書くのも哀しいが)に放っていた強烈な存在感が懐かしいなあ。(夫)
- ・ 真夜中のロンドンにて鉄パイプで武装した若者数人組に襲われおやじ狩りの被害に。うわああぁぁん。(嫁)
いろいろオブ・ザ・イヤー
- 新人さん・オブ・ザ・イヤー : Selfish Cunt
- ・ 達者な演奏で真っ当な曲やってんのに何でバンド名こんなのつけちゃうかなあ。レイプマンの二の舞にならんように気をつけなよ。(夫)
- ・ バンド名がナニなせいかラジオでオンエアしてもらえないレコード屋に置いてもらえないイベントやろうにもスポンサーがつかないの三重苦。おっちょこちょいのマネージャーさん(ツアー日程をメモった紙を紛失したうえ空港で迷子)といっしょにこれからも頑張ってほしいですね。世間に負けるな。圧力に屈してバンド名変更とかそんなことしたら絶対に許しませんから。(嫁)
- おとこ・オブ・ザ・イヤー : コナー・オバースト(ブライト・アイズ)
- ・ おいそこの若えの、丁度今日立ち読みした雑誌に載っとる写真見て思おたんじゃけどな、オメエ油断しとったらその内マシュー・スウィートみてえな末路が待っとるから気ぃつけえよ。まあとりあえず食生活から考え直さにゃおえんで。(夫)
- ・ 写真によっちゃ渡辺いっ○い似と言えないこともない。海外の某ロック珍事ブログサイト(notやおい同人サイト)では完全に誘い受けキャラ扱いで遂に同人ほも小説デビュー。Vote for Changeじゃ某氏にケツ触られまくりでお気の毒でした。(嫁)
- ロックの子・オブ・ザ・イヤー : ピート・ドハーティ(元リバティーンズ)
- ・ まあ、死なん程度に頑張って生きて行こうや。(夫)
- ・ 謹慎中にバンド・メンバーの家に忍び込んでどろぼう。演奏中に観客を煽りまくってライブ会場半壊。警備員につまみ出されポリさんに追われた挙句駐車場で弾き語りシャウト。TV番組の公開録画中に観客のひとりと掴み合いのケンカ。ドラッグキメキメでステージに上がり大ひんしゅく。今の時代にこんな大馬鹿息子がロック・スターとして世にのさばっているだなんて、やっぱり英国ロックはあなどれません。(嫁)